ようこそ、展示会!ビジネス・産業振興のために

一般社団法人日本能率協会
2015/05/22

『TECHNO-FRONTIER 2015』で聞いた、 出展の効果と来場のメリット。

TECHNO-FRONTIERの季節が今年もやってきた。アジア最大級となる要素技術・部品の展示会だけあり、開催期間中は幕張メッセに多くの来場者が詰めかける。しかし、スピードや品質が常に問われるものづくり業界。あえて工場や研究所での通常業務を離れてまで本展に参加する理由はなんだろう。今回は特にビジネスの側面から、その謎を探っていきたいと思う。

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研究・開発に新しい風を!技術者同士の対話がひらめきをよぶ

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実は理系出身でメカ好きなルポライター。会場に入ってまず、ぐねぐねと縦横無尽に動くロボットアームに釘づけになった。アームが棒をつかんだと思ったら、あっという間に穴の開いたアクリルへ差し込む。「一連の動きをたった1台のコントローラで制御しています」と開発担当者。シンプルなシステムのため、ローコストで工場の生産性を上げられるという。

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技術の進歩は要素技術の分野でも著しい。大手金属メーカが今年の目玉として展示したのは、アモルファス金属を使用したモータ。ひとつあたりの単価はやや高めだが、従来以上のパワーで製品の小型化などを実現できる。直前に発表されたばかりとあり、来場者からの問い合わせにスタッフも総動員だ。

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目からウロコの製品も見つかった。軸受メーカが発表した新型ベアリングは、ダンパーにボールねじの構造を採用してある。たとえば建築業界でこれを使えば、基礎部分以外にも耐震装置をつけられ、大規模な補強工事が不要に。もちろん建築業界に限らず、あらゆる製品に応用できるだろう。

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TECHNO-FRONTIERが特長的なのは、こうした技術を生み出したエンジニアと直接、話ができるということだ。圧倒的な製品知識があるからこそ、導入事例や活用方法、裏話といったカタログを超える情報が手に入る。他社の技術者とアイデアを交換することで、新しいアプローチが見つかることも少なくない。そのため本展は、研究・開発者が多く集う希少な展示会となっている。

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継続出展企業は7割以上!確度の高い出会いがマーケットを開拓

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「周りが取引先ばかりだから、ブースを飛び出して営業に行きたいよ」と笑うのは化学会社の担当者。こちらの高品質レアアースを使ったマグネットは、日本全国のメーカで採用されている。「顧客の声を聞くことで、自社の製品に自信が持てるようになる。そういった機会を設けるのはなかなか大変なので、ここは若い技術者を育成する場でとしても有意義です」。

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取材中タイミングよく、ビジネスに直結した事例にも出会った。自動車部品メーカでは、これまで持っていた技術を応用し、新しい熱流センサの開発に成功。薄いフィルム状のため、円柱など様々な面に貼りつけられることから、「建築メーカなどこれまで取引がなかった分野からも声をかけてもらえました!」と、手応えを感じるひと言。

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こうした実績があるからこそ、TECHNO-FRONTIERには継続参加する企業が多い。30年以上にわたり参加をしている電子部品メーカは「数ある展示会のなかでも来場者の質がいい」と語ってくれた。とくに他社と連携することで製品が完成する要素技術・部品メーカにとって、ビジネスパートナー探しは大きな課題だ。確実なターゲットに絞ってアピールすることで、高い費用対効果を期待できる。

出展者・来場者、双方のメリットを考えてみると、TECHONO-FRONTIERがいかに現場目線で作られているかよく分かる。そのベースとなるのは、業界をもっと活気あるものにしたい!というイベント主催者の想いだ。

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日本のものづくりの起点はヒトである。そこで、優秀な技術者育成に役立つよう、会場では最新事例を学べるセミナーや講演会も企画された。各回、たくさんの聴衆が詰めかけたことからも、意識の高さをうかがえる。

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最先端を追い、挑戦しつづけるヒトをTECHONO-FRONTIERはずっと応援してきた。その名が示す通り、日本の次の可能性を広げる展示会がここにある、といえそうだ。

『TECHNO-FRONTIER 2015』
■会期/2015年5月20日〜22日
■会場/幕張メッセ
■来場者数/3万2160人(3日間計)
■出展者数/474
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