ようこそ、展示会!ビジネス・産業振興のために

一般社団法人日本能率協会
2017/04/05

開催5回目の節目を迎え、女性バイヤーの視点も加わり、より厳密な選考になった『FOODEX美食女子』

今年で5回目を迎える「FOODEX美食女子」。女性自らが買いたい、食べたい食品や飲料を選ぶグランプリだ。審査員はモデルや栄養士、フードコーディネーターといった食に対する意識の高い女性たちが、「味」「食べやすさ」「パッケージ・ビジュアル」などの視点から食品や飲料のトレンドを予測する。

年々知名度を上げているこの「FOODEX美食女子」、グランプリ受賞企業からは、「売上が前年比約4倍になった」「全国区の商品になった」といった声が届く。女性視点の商品としての、いわば「お墨付き」と言えるだろう。​

2017年からはグランプリ、金賞、銀賞ともに「ミール部門」「ドリンク部門」「スイーツ部門」「ママの愛部門」の4つのカテゴリに分けて発表される。また、今回より女性バイヤーが加わり、バイヤー目線でのトレンド予測も加わった。

4つの部門それぞれのグランプリに輝いたのは!?

では早速、各部門のグランプリを紹介しよう。

美食女子グランプリ

「ミール部門」でグランプリを受賞したのは「SOY Beauty おからびじん ごまドレッシング」。濃厚な風味のゴマドレッシングだが、おからを利用したことでカロリーを40%オフできたとか。おからに含まれる食物繊維と、シールド乳酸菌を配合した、健康のための一品と言えそうだ。出展者からは、

「カロリーを控えめにすると味が物足りないんじゃないかというイメージがあると思いますが、しっかりとしたゴマのコク、それからほのかな酸味を感じると思います」

また審査員の荒木よし穂さんは、

「おからを使っていると、その風味が先に立ってしまうことが多いと思いますが、この「おからびじん」は味がパキッと決まっているんです。醤油屋さんが作っているので、醤油の風味も感じました」

と講評。

ドレッシングというと、ダイエットや健康面では少し罪悪感があるもの。それをうまく排除して、メリットを追求した商品だと感じた。味もコクがあって満足感が高い。健康に対する意識の高い女性に高評価なのも頷ける商品だ。

「ドリンク部門」のグランプリは、「まほろば歳時記 梅・桃・桜」。甘酸っぱいけれど、どこか大人の味がする、薄ピンクのリキュールだ。女性バーテンダーが調合した女性による女性のためのお酒だ。実は4年ほど前から販売していたが、「FOODEX美食女子」の存在を知り、出品したのだとか。これを機会に、地元だけではなく全国区で売っていきたい意向だ。

美食女子グランプリ

「古事記にも出てくる古語「まほろば」は、住みやすい場所、美しい場所という意味。昔から日本人が愛している梅、桃、桜といった親しみのある3種類の樹木をブレンドして、ほのぼのとしたお酒ができないかと思って作りました。栃木産の白加賀梅をつけ込んだ梅酒に、山梨産の桃の果汁、静岡産の大島桜の葉から抽出されたエキスを使用しています」

審査員の豊島沙耶加さんは、

「パッケージもかわいいし、女子はすぐに目がいく商品。どんな味がするんだろうとワクワクしながら試飲しました。3つの味がどれも引き立っていて、かつ全部調和されていて、お酒は好きですが、得意ではない私でもスイスイと進んでしまいます。スッキリと楽しめるフルーティなお酒です」と講評した。

筆者はよくフルーティで飲みやすいお酒を「デートで女子に飲ませたい」などと表現しているが、これがまさにそれ。甘味も酸味もほどよく、バランスが取れていて、癖になる味である。

「スイーツ部門」のグランプリは、「明治 ザ・チョコレート 華やかな果実味 エレガントビター」。従来のチョコレート商品にはない大人っぽいデザインのパッケージで話題となった。

美食女子グランプリ

「日本のチョコレート事情は、菓子メーカーが作る100円の板チョコと、百貨店で売られている非常に高級なものに分かれていて、中間のものがありませんでした。そこに打って出たのがこの商品です。素材とパッケージングにこだわっています。チョコレートの一番の原材料となるカカオは、「自分たちの素材は自分たちで作る」ことをスローガンにして、カカオの産地である赤道近辺の国に出向いていき、栽培しています。10年ほどこの取り組みをしていますが、それがこの商品の開発につながっているんです。通常、チョコレートにはフレーバーといって香料が入っていますが、この商品は使っている原料はすごくシンプル。カカオと砂糖がメインで、若干乳化剤を入れているだけ。素材の美味しさを楽しんでもらおうと考えています」

審査員の三好ゆうさんは、

「普段から購入している商品だったので、受賞してとても嬉しいです。素晴らしいカカオの香りとビター感が本当に相性がよくて、それでいて、この値段でお気軽に買える。パッケージもとてもかわいいし、小分けになっているのでかばんに入れて持ち運びがしやすいんです。カカオへのこだわりを伺って、ますます好きになりました」とした。

「ママの愛部門」のグランプリは、「さらさら健康 ミネラル麦茶40g」。一見、予想外の受賞ではないか。女性向けというと、少数ロットの特別仕様や、ふんわり柔らかなイメージのものが浮かぶ。一方でこの麦茶は、コンビニやスーパーなどでかなりおなじみだ。女性の視点に「ママ」が加わると、いかに現実的かということがうかがえる受賞ではないだろうか。

美食女子グランプリ

「麦茶は通常、大容量の容器にティーバッグを入れて、2時間放置したり煮出したりしなければいけません。しかしこの商品はパウダーなので、ゴミが出ないこと、時間を短縮できることがウリです。また最初に発売したときにはミネラルが入っていませんでしたが、2年前にミネラルを入れることに成功し、ペットボトルの健康ミネラル麦茶とまったく同じ味になりました」

審査員の吉澤晶子さんは、

「私には5歳の息子がいますが、まさに2日前、『麦茶が飲みたい』と言いだしたんです。その時に作り置きがなかったのですが、もしこの商品があれば、水でもお湯でも溶けるので、サッとつくって渡せたはずです。これは素晴らしい商品だと思います」と語った。

またグランプリは逃したが、金賞、銀賞を受賞した商品も個人的には試食してみたいなと思うような、非常に気になる商品が目立った。なお、一部の受賞商品がAmazonでも販売が開始されている。気になる商品を試してみてほしい。

バイヤーが特に注目した4商品

今年から女性バイヤーが審査して注目した商品も「バイヤー特別賞」として発表された。

スイーツ部門は『Kirei Charge Bar』、ドリンク部門は『フルーツビネガーざくろの酢』、ミール部門は『SUPERFOOD DELI 3 種のスーパーフード

と穀物サラダ爽やかレモン&ミント』、ママの愛部門は『みみふわ』が選ばれた。体に優しそうな食材というのが今のトレンドを表しているような印象を受けた。

Kirei Charge Barざくろの酢

 

Super Food deliみみふわ

トレンドは毎年変わる。だからこそ、チャレンジしてほしい

今年で5年目の開催となる「FOODEX美食女子」。部門も4つに増え、グランプリ商品を知りたくて、ブースに多数のバイヤーが詰め掛けるようになってきた。日本能率協会のFOODEX美食女子担当者に話を聞いた。

JMA美食女子担当

「毎年、どの商品が入賞するか予想するのですが、外れてしまうんです。決して新商品が入るわけではないですし、企業の知名度も関係ない。女性の考えていることは誰にも……女性にすらわからないんですね。受賞されたメーカーさん自体がびっくりされていることもあるんです。トレンドは毎年変わりますから、今年これが入賞したから、来年もまた同じようなものが入賞するとは限りません。恐らく来年の今頃はスーパーフードのブームは沈静化されているのではないかと思います。トレンドにチャレンジされている会社さんが入りやすいのかもしれません。未知数にチャレンジしようという意気込みで参加していただけたら。

また、海外メーカーさんのエントリーは過去にまだありません。大規模な国際展示会であるFOODEXならではですから、もっとインターナショナル感を出していけたらと思っています。また中小企業は入賞することで大きなチャンスにつながると思います」

筆者がグランプリ発表前に美食女子スタジオで立っていると、何人かのバイヤーが「発表した資料はないか?」とスタッフに尋ねていた。ネームバリューが浸透してきていると実感した瞬間だ。

バイヤーもグランプリ商品やエントリーされた商品はどういうものなのか、仕入れの参考にしているのだろう。

そういったことを踏まえると、来年はさらなる発展をしそうな「FOODEX美食女子」。

次のヒット商品を目指して、ぜひ出品を検討して欲しい。

ブース受賞者

FOODEX JAPAN 2017(第42回 国際食品・飲料展)

■会期 / 2017年3月7日~10日

■会場 / 幕張メッセ 1〜10ホール

■来場者数 / 8万2,434人(4日間合計)

■出展者数 /3,282社(3,879小間)

ページの先頭へ
< /body> < /html>