ようこそ、展示会!ビジネス・産業振興のために

一般社団法人日本能率協会
2018/06/21

メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018見どころ

7月18日~20日の3日間、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で『メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018』が開催される。『メンテナンス・レジリエンスTOKYO』は、1960年に始まったメンテナンス・ショーを基盤とする専門展の集合体として、2015年から毎年7月に開催している展示会だ。4回目の今回は『プラントメンテナンスショー』を中心に『インフラ検査・維持管理展』『建設資材展』など、製造業と建設業に関わる7つの領野で460社/832ブースの企業が出展を予定している。

業界を前進させるICTソリューション

開催される展示会の中でも、熱い注目を浴びているのが『i-Construction推進展』だ。

持続的な好景気を受けて、企業の設備投資に対する意欲は高まっているが、その志向は変化のきざしを見せている。従来のように生産品目の拡大を目指す方向だけでなく、働く人のサポートへと関心が移行しつつあるのだ。そのカギとなるのがICTの活用である。

そして、ICTの活用が特に期待されるのは建設業界だ。象徴的な事例は、国土交通省が2016年から打ち出している“i-Construction”、すなわちICT技術を用いて建設現場の生産性を向上させようという取り組みである。

もっとも期待されているのが“測量”だ。建物や施設を建設するには、立地条件を綿密に調査しする必要がある。従来までは、測量員が測量を繰り返し、数日~数週間を要していた工程だが、飛行型のドローンを利用して、作業現場を上空から測量することにより、狭い範囲なら数十分程度、広大な範囲でも数時間ほど飛行するだけで必要な情報を測量できる。昨年は、大手建設機械メーカーが、測量用ドローンと測量データから作業現場の詳細な3Dデータを短時間で作成するシステムを展示して、多くの来場者が足を止めていた。今回は日立建機がICT建機ならびにICT施工に関するソリューションの展示を予定している。

また“データの活用”も注目されはじめている。これまでにもメンテナンスの分野では、データの収集と活用を行なってきた。ある設備が、どの程度の期間で壊れるのか、あるいは使っている装置はどこが故障しやすいのか、事故はどういったときに起こるのか。経験的なデータが記録され、その分析と判断を人が担ってきた。センサーやICT技術の進化によって、精度の高い情報を大量に収集・保存できるようになったいまでは、機械のサポートを受けることで、より確度の高い予測に基づく処置が可能になった。

たとえば、現場の状況を離れた場所からリアルタイムで察知すること。いま建機がどこで稼働しているのか、作業員はどこにいるのか、その位置関係をRFID(ICタグ)によって把握。危険を察して警告を発したり、機械を緊急停止させたりすれば、重大な事故を防止できる。

最新のテクノロジーやコンセプトが目白押し

ICT以外の分野も見逃せない。従来にない新しい“素材”にも注目したい。北海道苫小牧市に本社をおく會澤高圧コンクリートが『インフラ検査・維持管理展』に出展を予定するのは、なんとバクテリアを使って自己治癒を行なうコンクリート。通常、コンクリートは30年程度でひび割れなどの劣化が始まるが、この製品は、割れ目から浸透した水分と酸素に特殊なバクテリアが反応することで、セメント原料の主成分である炭酸カルシウムが生成され、ひびを修復するというもの。

一方で、業界のトレンドや先進的事例を紹介するセミナーや講演会などが開催される予定だ。出展者セミナーでは、前述の會澤高圧コンクリートをはじめとして、旭化成エンジニアリング、日産自動車、日本電気などが登壇する。IoT技術を活用した設備診断の適用例や大幅な生産コスト削減を実現した工場経営のノウハウなど、見逃せないテーマが目白押しだ。

相乗効果を生み出す5つの併設展示会が開催

また『メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018』の開催期間中、併設展示会として、生産設備と社会資本の長寿命化・スマート化の推進を共通のテーマとして、5つの展示会が合同で開催される。

スマートエンジニアリングTOKYO』は生産プロセスにおける省エネや環境対策、水処理技術にフォーカスした展示会であり、『プラントエンジ・設備機器展』『水イノベーション』、『省エネ・創エネ技術推進展』、『産業廃棄物リサイクル技術展』、『プロセス産業と IoT&AI』から構成される。また、産学官マッチングフォーラムも開催。“化学産業におけるAI&IoTの活用技術”や“ライフ分野の社会実装技術”など、4種類のテーマを展開。先進技術の研究成果のほか、今後、注目を浴びそうな新技術など、課題を解決するための情報には事欠かないだろう。『生産システム見える化展』では、IoTの活用によって経営と現場の情報共有を促進するとともに、製品の企画から部材の調達、製造・流通・販売に至るまでの一連のプロセスを効率化する様々な取り組みを紹介する。『猛暑対策展』は、職場における熱中症の予防や、暑さを原因とするさまざまなトラブルへの対策に焦点を当てている。大規模な設備投資だけでなく、機能性食品・飲料・ユニフォームなどといった「人に近い」ところから、すぐにでも実行できる実用的なソリューションが今年も多数展示される。

そして『文教と公共の施設フェア』は、インバウンド需要の増加で期待が高まるミュージアム運営が抱える課題を解決する『ミュージアム設備機器展』、歴史的に価値のある文化財を守り、継承と活用を目指す『文化財保存・復元技術展』、教育施設を中心として新たな価値を生み出すコミュニティづくりに取り組む『教育施設リニューアル展』で構成される。とりわけ『文化財保存・復元技術展』は、経年劣化による収蔵品・展示品の摩滅や損耗へのソリューションが展示され、毎年の多くの文教・公共施設の関係者が訪れる、国内でもっとも有力なB to Bの展示会である。

このように領域が異なる専門の展示会を同時に開催することで、相互の関連性が引き出され、相乗効果を生み出すことが期待される。『メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018』は、製造業や建設業、あるいは自治体などで設備や社会インフラの保全に関わるビジネス・パーソンをメインターゲットとして見すえた展示会だが、問題解決を志向するすべての人に、アイディアとヒントを与えてくれるだろう。

なお、現在『メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018』のWebサイト上にて、当時の展示会入場料3,000円が無料となるWEB来場事前登録が開始されている。。

その他、無料セミナーと講演会も80本以上予定されている。

 

メンテナンス・レジリエンスTOKYO2018

■会期 / 2018年7月18日~20日

■会場 / 東京ビッグサイト

■2017年来場者数 / 3万8463人(3日間合計、他の同時開催展の入場者数を含む)

■2017年出展者数 / 522社/861ブース

※本記事の画像は2017年のものをもとに構成しました。

 

ページの先頭へ